美味しいビールはいかが。

僕はいまあるヨーロピアンビールバーでうまいベンジャミンエールを飲んでいる。ベンジャミンエールってなんだと君は思うだろう。

美味しいビールだ。

オランダの新鋭ブルワであるmikkererのrice market Copenhagen というビールである。君はライス?コペンハーゲン?といぶかるだろう。

オランダの首都の米で作ったビールだ。

簡単に言うと、

美味しいビールだ。

三軒茶屋駅を降りてすぐの路地に入るとうっすらと湯の花の匂いがする。あまり清潔とは言い難い外観の銭湯がそこにはある。あたりは暗く、人通りもない。

そんな路地にひっそりと佇むビアバーがpiggale Tokyoである。店内からは暖かい好色の光が漏れだし、店頭ではペンキが剥げ落ちたピエロがにっこり微笑んで客を招き入れている。

僕は数年前にこの店を見つけ、いつか訪れたいものだと考えていたのだ。

今日はクリスマス用に特別に醸造されたブラウンエールが生で繋がっているそうだ。クラフトビールはシーズナルにその味を変えるのが魅力である。

今日はまだまだ飲むのだろう。

夜行バスの中でうなだれるようにしてシートにもたれかかる姿が想起される。

簡単に言うと美味しいビールだ。